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(2) 諏訪広域市町村圏の窓口事務システム

諏訪地域広域市町村圏は3市2町1村で構成される圏域で、1986年に岡谷市庁舎内に?叶z訪広域総合情報センターを設立し、共同利用型コンピュータを導入して6市町村の自治体窓口端末80台のオンライン処理、バッチ処理を行い、あわせて広域窓口事務システムの構築を図っている。

諏訪広域窓口事務システムは、圏域内市町村であれば居住市町村以外からでも住民票等の交付が受けられるというものである。システム構築に当たって、住民票の交付事務は制度上共同処理できるかどうか、プライバシーの保護、基本台帳の原本照合の確実化等の課題に対応するため、1990年に「諏訪広域市町村窓口事務協議会」を設置したほか、「電子計算機処理に関する個人情報保護条例」「諏訪広域市町村窓口事務協議会規約」を6市町村それぞれが定例議会で議決し、1990年12月からシステムを開始した。現状では原本市町村への照会が義務づけられているため、居住市町村窓口では2〜3分で済む手続きが10分ほどかかる点の改善が望まれている。

 

図4−3 諏訪広域窓口事務システムの仕組み

資料出所:武井政喜「諏訪広域市町村窓口事務システム」『地方自治コンピュータ』1993.11

 

 

 

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